かつて浴室をリフォームするというと、外見的にきれいに豪華にするというものでしたが、最近はいろいろな角度から浴室を新しく改良するという考え方に変わってきています。まず、浴室や脱衣所の床や壁を断熱材にして、より暖かくするという発想が生まれています。入浴時に事故があったりしますから安全面でも効果的です。エコという点では、照明をLEDにしたり浴槽を断熱材にしたりします。
現在の浴槽には「魔法瓶式」が採り入れられ二重構造のものができていますので、保温という面でもずいぶん効果的になっています。バリアフリーという面からもリフォームが大切です。以前なら浴室内に手すりをいくつも設置するという発想はなかったものですが、現在はすべらないように安全面を優先して手すりなどを設けるようになっています。また、脱衣所から中に出入りするにあたってお湯が外に出ないように高い段差が設けられていたものが多いのですが、バリアフリーの考え方からここの段差もなくするように改善するケースも多くなりました。
広さについては、簡単に広くなるというものではないのですが、他の部屋を合わせて工事することで面積を広げ、バリアフリーに生かすことを考えるようになってきています。さらに掃除の面からでは、浴室は髪の毛やぬめりが気になり掃除が大変なのですが、排水口を簡単に掃除がしやすいように改良したものなども現れています。このように、現在ではエコやバリアフリーという面からリフォームを行なうことが多くなっているので、この視点から検討してみるとよいでしょう。